「金利のある世界」への経営転換 ~脱デフレ思考と付加価値創出で勝ち抜く3つのアクション~
マネジメントのための経営財務情報『拝啓社長殿』2025年12月に日本銀行は政策金利を0.75%程度に引き上げました。「金利のある世界」への環境変化を「財務リスク」ではなく、「ビジネスモデル変革の好機」と捉え直す経営の指針を紹介します。

2025年(暦年ベース、以下同じ。)のIPO市場は新規上場会社数が110社(TOKYO PRO Market及びFukuoka PRO Marketのプロ向け市場を含む、以下同じ。)と2024年の134社から24社の減少となりました。2026年は足元3月末までの新規上場会社数(執筆時点での予定社数)は18社となっています。
【表1】は市場別の新規上場会社数の推移を示したものです。2025年はグロース市場への上場は40社と、上場維持基準の見直し(上場5年経過後から時価総額100億円以上)が行われた影響もあり前年から23社減少しました。TOKYO PRO Marketへの上場は46社となり前年から4社減少しましたが前年同様に高水準となりました。一方で東京証券取引所のTOKYO PRO Market除く上場廃止会社数は125社となり、2年連続で過去最多となりました。
【表2】は業種別の新規上場会社数の推移を示したものです。2025年は情報・通信業の上場が2024年の35社から5社減少し30社となりました。サービス業の上場も29社と、2024年の40社から11社減少しましたが、情報・通信業とサービス業の割合が依然として高くなっています。
(注)2026年は、3月末までの新規上場会社数(執筆時点での予定社数)/TPM:TOKYO PRO Market
※ 2022年3月以前の上場会社数は、東証一部はプライム市場、東証二部及びJASDAQスタンダードはスタンダード市場、マザースはグロース市場に含めて集計しています。
2025年は時価総額1兆円超の㈱SBI新生銀行、ソニーフィナンシャルグループ㈱などを含む初値時価総額1,000億円以上の大型銘柄4社が上場しました。なお、ソニーフィナンシャルグループ㈱は2023年度の税制改正で認められたパーシャルスピンオフ制度による日本初の上場、また、㈱SBI新生銀行については、上場時点においてプライム市場の流通株式比率に適合しない見込みのため形式要件の特例(有価証券上場規程第715条第2項)の適用を受けての上場となりました。
最近の新規上場会社の会計不正事例を受けて、日本取引所グループ、日本公認会計士協会及び日本証券業協会はそれぞれ対応策を公表していましたが、2026年3月26日に連名により「新規上場時の会計不正事例を踏まえたIPO関係者の対応について」があらためて公表されています。これら一連の公表は、『経営者の誠実性』こそが上場会社の最重要要件であるというメッセージであり、単なる規制強化と捉えるのではなく、経営の誠実さを土台にガバナンスを磨き上げ、投資家から真に信頼される公器として上場後も持続的成長を遂げていく強い会社が求められることをあらためて示したものと考えられます。
2025年12月に日本銀行は政策金利を0.75%程度に引き上げました。「金利のある世界」への環境変化を「財務リスク」ではなく、「ビジネスモデル変革の好機」と捉え直す経営の指針を紹介します。
2026年1月、金融審議会「サステナビリティ情報の開示と保証のあり方に関するワーキング・グループ(WG)」より、最新の報告書が公表されました。サステナビリティ開示・保証制度は東京証券取引所プライム市場上場企業を主な対象としていますが 、開示にあたってはバリューチェーン全体のリスクや機会を評価することが重要視されています。そのため、開示が義務化されるプライム市場上場企業だけでなく、それらの企業と取引のある企業に対しても、温室効果ガス(GHG)排出量(Scope 3)をはじめとする情報の提供が求められる可能性があります。
中国は現在、“十五五”計画(第15次5ヵ年計画)に基づき、産業の高度化と国家経済の安全保障を中心とした新たな成長戦略を推進しています。これに伴い、本土企業によるM&Aの活発化や先端製造業への投資拡大が進んでおり、日本企業にとっても重要な参考材料となる動きが見られます。
ニデックの牧野フライス製作所に対するTOBにおいて、証券会社の取締役が金融商品取引法違反容疑で逮捕されました。インサイダー取引規制に抵触するおそれは、身近なところに潜んでいます。本稿では規制の概要と注意点を整理します。
2025年12月に日本銀行は政策金利を0.75%程度に引き上げました。「金利のある世界」への環境変化を「財務リスク」ではなく、「ビジネスモデル変革の好機」と捉え直す経営の指針を紹介します。
改正産業競争力強化法において、「中堅企業」が新たに定義されました。大企業、中堅企業、中小企業の企業区分ごとに適用できる優遇税制や補助金制度が異なります。本稿では、その具体例として適用される税制や申請可能な補助金を取り上げながら、制度の内容を解説します。