2019年2月号
東京大学 高齢社会総合研究機構 特任研究員 伊福部 達氏
以前、目の不自由な人がドーム上の建物内で手を叩き、その反響音で建物の構造を当てる映像をテレビで見たことがあります。人間の隠れた能力の凄さを示す一例ですが、こうした潜在能力を活用し、障害者は元より高齢者についてもその能力を科学的に支援することで、高齢社会を豊かにすることが出来そうです。
本文では、高齢社会で必要な福祉技術とシステムの確立を主導されてきた伊福部達・東京大学特任研究員に、福祉工学のアプローチと役割を解説して頂きます。