令和4年4月1日以降開始事業年度からグループ通算制度が開始しています。グループ通算制度では、「投資簿価修正」規定が設けられており、グループ通算制度を適用している法人が通算子法人をM&Aにより通算グループ外に譲渡する場合、税務上はその子法人の譲渡時における簿価純資産をその子法人株式の譲渡原価として株式譲渡損益を計算することとされています。これは通算子法人株式の譲渡による利益や損失の二重計上の防止等の観点、特に通算子法人株式の意図的な譲渡損計上による租税回避行為を防止するため設けられた規定です。一方で、通算子法人株式の取得価額に企業買収時のプレミアム相当額が含まれている場合、そのプレミアム相当額を譲渡原価として損金算入する機会が失われることが実務上疑問視されており、令和4年税制改正において投資簿価修正の特例として一定の金額をその通算子法人の簿価純資産価額に加算できる措置が設けられています。本稿ではその改正の概要について解説します。

ADVISORY INSIGHTS ビジネスコンサルティング
経済産業省が「DX推進ガイドライン」を2018年に策定してから5年が経過しようとしています。
「DX」という言葉も浸透し、企業における取り組みも加速していると感じています。
コロナ禍を経験し、環境が劇的に変化した中で、経営者の危機感(DXに取り組まなければ企業価値を維持向上させられない)も取り組みを加速させている要因のひとつだと考えます。
一方で、「何を取り組むべきなのか分からない」「取り組みは進めているものの想定した効果が得られていない」というお声を聞くことも多くあります。
今回は「DXの目的」について一つの考え方をお伝えいたします。
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