外出先で車のアラームが鳴ったとき、あなたはどうしましたか?おそらく、2秒ほど立ち止まり、そのまま無視して一日を過ごしたのではないでしょうか。財務モデルに組み込むチェック機能にも同じ状況が当てはまるかもしれません。
2004年にエリック・ストルターマン教授によって提唱されたデジタルトランスフォーメーション(以後「DX」という。)は、その後、我が国においても徐々に取り組みが進み、コロナ禍において大きく加速し始めたとの認識が広まっています。 本記事では、2023年3月16日にIPAより発行されたDX白書2023のデータを参照しながら、日本企業の現状を概観します。さらにDXを推進させるための課題についても考察を行いたいと思います。
前回(2022年9月 第19号 )は不正調査のアプローチ方法である仮説検証アプローチの4つのプロセス(情報の収集、情報の分析、仮説の構築、仮説の検証)のうち仮説の構築まで解説しました。今回は引き続きと仮説の検証と最終的な事実認定について解説します。
モデリングの世界では、「モデリングのベストプラクティス」という言葉をよく耳にすることでしょう。ユーザーフレンドリーなモデルを作成するために実施できるベストプラクティスのポイントについていくつかのガイドがありますが、では、その中でControl Accountはどのような位置付けにあるのでしょうか。まず、Control Accountとは何か、そしてその目的を理解する必要があります。Control Accountは、ある期間における貸借対照表の各項目の動きを示しています。これは、貸借対照表が実際にバランスしていることを確認することを容易にしてくれます。
最高裁判所令和3年3月11日判決において、利益剰余金と資本剰余金の双方を原資として行われた剰余金の配当(以下「混合配当」といいます。)は、その全体が法人税法24条1項3号(現行法24条1項4号)に規定する資本の払戻しに該当する旨、また、混合配当につき、減少資本剰余金額を超える直前払戻等対応資本金額等が算出される結果は法人税法の趣旨に適合するものではなく、違法なものとして無効である旨判示されました。 上記判決を受けて、2022年度の税制改正において、資本の払戻しを行った場合のみなし配当の額の計算について見直しが行われました。
本記事では、IPOを目指す企業(主にスタートアップ企業)が準備を始めてからIPOを実現する前に、管理体制面において対応すべき一般的な項目や、対応スケジュールの全体像をお示しします。詳細については、項目ごとに今後のAdvisory InsightsのIPO関連テーマ回順次解説していく予定です。なお、本文中意見にわたる部分は、筆者の私見であることをあらかじめ申し添えさせていただきます。
DX考察第3回まで、日本における DX 推進状況を踏まえたDXの進め方の概略と、取り組みの内なるきっかけとしてのデジタル成熟度評価の重要性と活用について考察しました。 本記事では、その後新型コロナ禍によるパンデミックを経験するなかで加速された「DX」について概観しつつ、DXが進むことによるデジタルリスクの存在と、対応するデジタルガバナンスに関して考察したいと思います。
財務モデルを構築する際に、誰もが一度は遭遇するエラーの一つに循環参照があります。以下のようなエラーメッセージが表示され、Excel作業が滞ってしまう経験をされた方も多いかもしれません。循環参照は、数式が入力されたセル自体が直接または間接的に計算に含まれるため、エラーメッセージが表示される現象をいいます。
不正調査では、一般的に2つの観点で調査を行います。1つは、既にリスクが顕在化している事案(本件事案)の実態を解明する本件調査、もう1つは本件事案に類似する不正(類似案件)の有無を把握する類似案件調査です。これから4回にわたり本件調査を中心とした不正調査のアプローチ方法と調査手続、及び類似案件調査の進め方を解説します。
英国は引き続き投資先として魅力的な地域である点は第15号(2022年4月15号「英国M&Aに係る会計・税務上の論点」)でも述べさせて頂きましたが、税制も重要なファクターの一つであり、英国には様々な優遇税制が整備されています。 今回はその英国の優遇税制の一つであるグループリリーフ制度について、昨今の改正点も踏まえて概略を解説致します。
日本では、不正・不祥事対応の一環として、外部の第三者から構成される第三者委員会による実態解明がよく行われます。今日、第三者委員会は広く世間に認知されていますが、こうした対応は法令等に基づくものではなく、あくまで企業等の自主的な判断に基づくものです。本稿では、第三者委員会とはどのようなものであり、どのような場合に組成が求められるのかについて、あらためて整理します。
昨今の英国は、2020年1月末日に欧州連合(EU)を正式に離脱(Brexit)、その後新型コロナウィルス(COVID-19)の猛威にさらされ、本稿執筆時点(2022年1月)においてもオミクロン株の影響により医療従事者をはじめとりわけサービス産業分野において深刻な人手不足に直面しています。またエネルギー価格の高騰からインフレ懸念が取り沙汰される等、ネガティブな話題に事欠かない印象です。他方でCOVID-19 対応では世界最速でワクチン接種を進めることに成功し、まだ収束にはほど遠いものの、厳格なロックダウンを避けながら、経済活動を再開しています。加えてフィンテックやカーボンニュートラル等ベンチャー企業育成に積極的なビジネス環境、多様な文化を受け入れる国民性等は、引き続きビジネス上魅力的な要素となっています。 本稿では、英国の会計・監査、税務制度について、概観を示すとともに、特にM&Aに関連して留意す べきポイントについて解説致します。なお、本稿記載の情報は2021年12月末時点のものであり、また本文中意見に係る部分は筆者の私見であることを予めお断り致します。
新型コロナウイルス(COVID-19)の流行が長引くなか、一時期、企業による不正の公表事例は減っていましたが、最近は増加傾向にあります。パンデミックが不正リスクを高めることは早い段階から懸念されていましたが、やはり様々なことが企業の内部では起きているようです。 不正の端緒は、企業内外からの告発や内部監査を契機として認識されることが多いですが、大半はその時点では本当に不正かどうか確証が得られないレベルの情報です。したがって、この段階では外部専門家への調査依頼等を行わず、社内で事実関係を確認するのが通例です。しかしながら、こうした不正の端緒への対応について十分な経験を持つ企業は多くありません。本稿は、不正の初動対応における留意事項をご紹介することで企業の皆様の危機管理に資することを企図しています。また、今後はこのような危機対応に関するインサイトを定期的に情報発信していく予定ですので、乞うご期待下さい。
本記事では、2021年(2021年1月から12月)の日本の株式市場における新規上場(IPO)の件数について、複数の切り口から振り返ります。具体的には、①件数全体のトレンド、②市場別の件数、③業種別の件数、④監査法人別の件数、⑤時価総額(公開価格)別の件数といった切り口で分析を行っています。なお、本文中意見にわたる部分は、筆者の私見であることをあらかじめ申し添えます。
DX考察第2回では、日本におけるDX推進状況として約95%の日本企業が部分的な推進に留まっており、まだまだDXの推進が進んでいない企業が多いことを踏まえた上で、DXの進め方の概略について考察しました。 本記事では、前回記事に引き続き、DXの進め方におけるデジタル成熟度評価の重要性とその活用方法に関して考察したいと思います。なお、本文中の意見に当たる部分は、筆者の私見であることをあらかじめ申し添えます。
2021年4月29日、英国において国家安全保障を脅かす可能性のある産業等に対する出資を規制する国家安全保障・投資法(National Security and Investment Act、以下「NSI法」といいます。)が成立、同年7月20日には、同法が2022年1月4日より施行されることが決定しました。同法は出資額の多寡に関わらず適用されるものであり、今後日系企業の投資行動にも影響を及ぼす可能性があることから、本稿では改めて同法の概要をお伝えするとともに、今後見込まれる英国企業を対象とするM&Aへの影響について考察します。なお、本文中意見や見解に関わる部分は、私見であることを予めお断りします。
