「金利のある世界」への経営転換 ~脱デフレ思考と付加価値創出で勝ち抜く3つのアクション~
マネジメントのための経営財務情報『拝啓社長殿』2025年12月に日本銀行は政策金利を0.75%程度に引き上げました。「金利のある世界」への環境変化を「財務リスク」ではなく、「ビジネスモデル変革の好機」と捉え直す経営の指針を紹介します。

2025年7月24日開催の企業会計基準委員会(以下、ASBJという)において、のれんの非償却の導入及びのれん償却費計上区分の変更に関して、関係者から意見聴取(公聴会)を実施することが決定されました。
「経済財政運営と改革の基本方針2024」(2024年6月閣議決定)において「スタートアップのM&Aを促進する観点から、のれんの非償却を含めた財務報告の在り方を検討する」との政府方針が示され、2025年5月に規制改革推進会議から、内閣府、経産省及び金融庁において、のれんの会計処理の在り方に関するASBJでの議論をフォローすることが答申されました。
このような状況において、経済同友会等からのれんの非償却の導入(選択制)及びのれん償却費計上区分の変更に関する提案が企業会計基準諮問会議に対して行われ、議論が開始されました。
IFRSではのれんは非償却であり、毎年定期的な減損テストが求められています(ただし、中小企業は10年以内の償却が求められ、減損処理の対象となります)。しかし、のれんの減損は従来から「too little, too late」(減損損失の認識のタイミングが遅い、認識額が十分ではない)との指摘があることから、2020年3月に会計処理の改善を検討するためのディスカッション・ペーパー「企業結合-開示、のれん及び減損」が公表されました。のれんは減耗性の資産か、償却期間や償却パターンを信頼性をもって合理的に見積もることが可能か、といった観点から検討が行われましたが、のれんの非償却を変更するだけの説得力のある証拠が収集されなかったため、2022年11月に議論は打ち切られました。
同様に、米国会計基準でものれんは非償却で毎年の減損テストが求められており(ただし、非公開会社は10年以内の償却が認められ、減損処理の対象となります)、2019年のコメント募集において償却導入の議論が行われましたが、2022年6月に検討の中止が決定されています。
日本基準ではのれんは20年以内のその効果の及ぶ期間にわたって規則的に償却され、減損処理の対象となります。減損の兆候がある場合には、のれんを含む資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローと当該資産グループの帳簿価額が比較され、帳簿価額の方が高いときには減損の測定プロセスに入ります。
のれんの取扱いの検討は、償却/非償却の二者択一といった単純な議論ではなく、それ以外の会計上の取扱いも変更する必要がないか、IFRSと同様に複雑な減損テスト及び無形資産とのれんの区分を評価の専門家が実施した場合にかかる適用上のコストをどのように考えるか、など、多面的な検討が必要になると考えられます。
2025年12月に日本銀行は政策金利を0.75%程度に引き上げました。「金利のある世界」への環境変化を「財務リスク」ではなく、「ビジネスモデル変革の好機」と捉え直す経営の指針を紹介します。
2026年1月、金融審議会「サステナビリティ情報の開示と保証のあり方に関するワーキング・グループ(WG)」より、最新の報告書が公表されました。サステナビリティ開示・保証制度は東京証券取引所プライム市場上場企業を主な対象としていますが 、開示にあたってはバリューチェーン全体のリスクや機会を評価することが重要視されています。そのため、開示が義務化されるプライム市場上場企業だけでなく、それらの企業と取引のある企業に対しても、温室効果ガス(GHG)排出量(Scope 3)をはじめとする情報の提供が求められる可能性があります。
中国は現在、“十五五”計画(第15次5ヵ年計画)に基づき、産業の高度化と国家経済の安全保障を中心とした新たな成長戦略を推進しています。これに伴い、本土企業によるM&Aの活発化や先端製造業への投資拡大が進んでおり、日本企業にとっても重要な参考材料となる動きが見られます。
2024年3月に日本のサステナビリティ基準委員会(SSBJ)からサステナビリティ開示に関する公開草案が公表されました。一定の時価総額以上の上場企業への適用が検討されています。上記公開草案は、国際的な比較可能性を確保する観点から、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の公表基準と同等の内容とされています。このため、先行するISSBの基準を取り上げ、解説します。
IFRS 財団評議員会は、2021年4月30日に、IFRS サステナビリティ基準を設定する国際サステナビリティ基準審議会を設立するための IFRS 財団定款の修正案を公表しました。
IFRS第16号「リース」は、リース契約について使用権資産とリース負債のオンバランスを要求しており、借手の財務諸表に多大な影響を及ぼします。「Insights into IFRS16」シリーズでは、IFRS第16号の主要な論点を取り上げ、適用準備に役立つ情報を提供しています。