「金利のある世界」への経営転換 ~脱デフレ思考と付加価値創出で勝ち抜く3つのアクション~
マネジメントのための経営財務情報『拝啓社長殿』2025年12月に日本銀行は政策金利を0.75%程度に引き上げました。「金利のある世界」への環境変化を「財務リスク」ではなく、「ビジネスモデル変革の好機」と捉え直す経営の指針を紹介します。

2025年2月10日経済産業省は「スタートアップの成長に向けたインセンティブ報酬ガイダンス-人材獲得のためのストックオプション活用術-(以下「ガイダンス」)」を公表しました。
出典:経済産業省「インセンティブ報酬ガイダンスを公開しました」, 2025年2月18日取得
上場前のインセンティブ報酬の代表格はストックオプション(以下「SO」)になりますが、これは資金が潤沢ではないスタートアップ企業において人材獲得手段として必要不可欠なものであります。ただその付与対象者や導入時期などについて、実務上の正解はなく企業ごとに様々な工夫がされています。
ガイダンスではグロービス・キャピタル・パートナーズ 高宮慎一氏のコラムにおいてSO設計のバランスとして、「個人のパフォーマンスとの連動を強め数字達成への意識を高めたいのか、はたまた成長の果実を全員で分かち合うことでチームプレイを促進したいのか。さらには、自社の価値観として何をもって「フェアネス」とするのか。参画した「時期」で考えるのか、貢献した「価値」で考えるのか。SO制度は、その根底にある事業で成功するための要件や、自分たちが目指している組織・文化と整合し、それをさらに強化するように設計されるべきなのだ。」と記載され大変印象的であります。SO設計に唯一の答えがないことを物語っています。
一方で上場企業の場合は、東京証券取引所の「コーポレートガバナンス・コード」があり、「インセンティブ報酬を適切に組み合わせた役員報酬制度を整備すること」、「客観性・透明性ある手続に従い、報酬制度を設計すること」が求められています。
ガイダンスではシニフィアン株式会社 村上誠典氏のコラムにおいて、「なぜ、上場企業が指名委員会や報酬委員会を設定するのか。それは、経営トップを孤立させないためでもあります。自らで自らの報酬を客観的に判断できない、経営チームの報酬を合理的に判断しきれないというジレンマに陥ります。客観的に報酬額を決められる仕組みを用意しておくことで、報酬額を決めるという重要な意思決定に、透明性と合理性をもたらすことが可能になります。」として、経営トップの報酬決定にはステークホルダー間のジレンマが生じ、SOやリストリクテッド・ストック(RS)、リストリクテッド・ストック・ユニット(RSU)などのインセンティブ報酬の導入も大事だが、それ以上に報酬額を決めるという重要な意思決定に透明性と合理性をもたらす報酬制度や評価する仕組みの導入こそが重要であるとしています。
スタートアップ5か年計画では、SOの環境整備が記載され、ここ数年の税制改正において税制適格SOの改正が行われています。具体的には、令和6年度税制改正において、適格要件の緩和として「1年あたりの権利行使価額の限度額」の引き上げが行われ、また、新たに示された通達では付与契約時の「1株あたりの権利行使価額」の明確化が行われ、黒字化していないスタートアップ企業では、権利行使価額の水準を純資産価額等を参酌した価額にできることとなり、極めて低い価額で税制適格SOの権利行使価額の設定が可能となっています。
2025年12月に日本銀行は政策金利を0.75%程度に引き上げました。「金利のある世界」への環境変化を「財務リスク」ではなく、「ビジネスモデル変革の好機」と捉え直す経営の指針を紹介します。
2026年1月、金融審議会「サステナビリティ情報の開示と保証のあり方に関するワーキング・グループ(WG)」より、最新の報告書が公表されました。サステナビリティ開示・保証制度は東京証券取引所プライム市場上場企業を主な対象としていますが 、開示にあたってはバリューチェーン全体のリスクや機会を評価することが重要視されています。そのため、開示が義務化されるプライム市場上場企業だけでなく、それらの企業と取引のある企業に対しても、温室効果ガス(GHG)排出量(Scope 3)をはじめとする情報の提供が求められる可能性があります。
中国は現在、“十五五”計画(第15次5ヵ年計画)に基づき、産業の高度化と国家経済の安全保障を中心とした新たな成長戦略を推進しています。これに伴い、本土企業によるM&Aの活発化や先端製造業への投資拡大が進んでおり、日本企業にとっても重要な参考材料となる動きが見られます。
ニデックの牧野フライス製作所に対するTOBにおいて、証券会社の取締役が金融商品取引法違反容疑で逮捕されました。インサイダー取引規制に抵触するおそれは、身近なところに潜んでいます。本稿では規制の概要と注意点を整理します。
2025年12月に日本銀行は政策金利を0.75%程度に引き上げました。「金利のある世界」への環境変化を「財務リスク」ではなく、「ビジネスモデル変革の好機」と捉え直す経営の指針を紹介します。
改正産業競争力強化法において、「中堅企業」が新たに定義されました。大企業、中堅企業、中小企業の企業区分ごとに適用できる優遇税制や補助金制度が異なります。本稿では、その具体例として適用される税制や申請可能な補助金を取り上げながら、制度の内容を解説します。