ドイツ会計・税務ニュースレター
第16回/財務 インフレーション時の流動性リスクへの対応
2022年から続く高いインフレ率やウクライナ戦争、また、これらがもたらす影響が、多くの事業者の負担となっています。原材料の供給不足とサプライチェーンの分断が続き、保護主義的な政策に回帰する国が増えています。ドイツ経済諮問委員会(German Council of Economic Experts)は、「Economic Outlook 2023 and 2024」 において、インフレやエネルギー危機のほか、米国の金融引き締め強化や、米中関係をはじめとした地政学的緊張を2023/2024年の経済リスクとしてあげました。 本稿では、こうした経済環境が不安定な中での流動性リスクへの対応についてお伝えします。