IFRS Viewpoint Issue2

2015/12/10

投資不動産(又は不動産)の購入は、どのような場合に企業結合として会計処理し、どのような場合に単純な資産の購入として会計処理しなければならないのでしょうか。IFRSの企業結合に関する会計処理の要求事項は、資産の購入とは大きく異なっているため、これは重要な論点となります。 また、企業結合と資産の購入との区別は、他の種類の取引の多くについても困難となることがあり、多くの場合には判断が要求されます。特に、単独でャッシュ・フローを生み出す資産(小売店やホテルなど)に投資する場合には、これに該当します。本号では、投資不動産に焦点を絞っているものの、基になる議論はより広範に適用されます。

IFRS Viewpoint Issue1

2015/11/17

貸付金は金融商品の1つの形態です。したがって、すべての金融商品を公正価値で当初認識することを要求するIFRS第9号「金融商品」(2014年)が適用されます。これにより、貸付けが市場金利よりも低利で行われている場合に論点となる可能性があり、多くの場合、関連当事者に対する貸付けがこの例に該当します。 通常、貸付金の取引価格(すなわち貸付金額)はその公正価値を表します。しかし、関連当事者に対して行われる貸付けについては、通常の契約条件で行われていない場合が多いため、必ずしもこれに当てはまるとは限りません。通常の契約条件によらない場合には、貸付金の公正価値を算定し、公正価値と取引価格との差額についての会計処理を行わなければなりません。 本IFRSViewpointでは、そうした貸付金の当初及び事後の両方の会計処理を分析するためのフレームワークを提供しています。