1 2 >

インド連邦予算2017-2018

2017/02/18

「インド国民は断固たる決意で”チェンジ”に一票を投じたのです」。ジャイトリー財務大臣は2月1日の2017年度予算演説の中でこう言及しました。 間もなく始まる主要州の選挙を控えての予算案はその内容が大きく注目されました。予算演説では、2つの大きな構造変化である廃貨措置とGSTに対し“Transform” “Energise” “Clean”という言葉が強調されました。また、農家や貧困層の重視、適切なポリシーとシステムに基づくガバナンスの導入、インフレーションと価格上昇への対応、そして若者に活力を与える政策などの政府の意図は予算案によって裏打ちされています。2017年財政法案では、キャッシュレス経済に向けた約束とロードマップの実行や汚職対策の背骨となる10のテーマに触れています。

Goods and Services Tax:GST - インド間接税制の大改革(アップデート・レポート)

2016/11/23

インドの複雑で分かりにくい間接税制の抜本的改善のため、複数存在する間接税を「GST(Goods and Services Tax)」という1つの税金に統合しようという議論が始められて約10年近くが経過します。2014年のモディ政権誕生後、GST導入は最重要政策の1つと位置づけられ、導入に向けた動きが活発化しました。そして、GST導入に必要な憲法改正法が今年8月8日に国会を通過し、9月1日には過半数の州議会がこれを追認、9月8日に大統領署名を経て成立しました。 憲法改正法の成立を受けて、中央政府と州政府で構成され、税率、GST適用範囲、GST法草案などを議論し建議するGST評議会(GST Council)が発足しています。GST評議会の建議を受けて、今後はGST法の国会、各州議会での可決・成立が必要です。政府は2017年4月の導入を目標としており、この実現に向けた動きは加速しているといえます。 本稿では、GSTの概要と導入による影響ポイントを解説します。

改訂版ICDSの公表

2016/10/18

ICDS (Income Computation and Disclosure Standards:所得の計算と開示に関する基準)は2015年3月31日にリリースされ、全ての商業従事納税者(「Profits and gains from business or profession」または「Income from other sources」の税目に係る計算)を対象に2015年4月1日からの適用とされていましたが、2016年7月に適用の1年延期が表明されていました。

Goods and Services Tax:GST - インド間接税制の大改革

2016/08/24

インドの複雑で分かりにくい間接税制の抜本的改善のため、複数存在する間接税を「GST(Goods and Services Tax)」という1つの税金に統合しようという議論が始められて約10年近くが経過します。2014年のモディ政権誕生後、GST導入は最重要政策の1つと位置づけられ、導入に向けた動きが活発化しました。そして、GST導入に必要な憲法改正法案が8月8日に国会を通過し、大きな前進を見せました。 なお、憲法改正には過半数の州議会による追認が必要です。憲法改正を受けて、GST法案も別途国会や各州議会での可決・成立させなければなりません。政府は2017年4月の導入を目標としていますが、実際的にはこの目標達成は困難と言われており、GST導入は2017年年度中あるいは2018年度中になるのではないかとも言われています。 本稿では、GSTの概要と導入による影響ポイントを解説します。

GST導入への準備は進んでいますか?

2016/08/18

インドの複雑で分かりにくい間接税制の抜本的改善のため、複数存在する間接税をGSTという1つの税金に統合しようという議論が始められて約10年近くが経過します。2014年のモディ政権誕生後、GST導入は最重要政策の1つと位置づけられ導入に向けた動きが活発化し、今国会(Monsoon Session)において8月3日に上院でGST導入に向けた憲法改正法案が通過となり、同8日には下院で再可決され、大きな進展を見せました。

2015年以前の一覧

2015/12/30

ジャパンデスク・ニュースレター2015年以前の一覧