文化と価値観

文化価値観

文化と価値観

公共財の提供者であること

監査は、財務情報の信頼性の付与を通じて、利害関係者を保護することを目的とした社会インフラであり、私たち公認会計士だけに任せられた業務です。私たちは、その社会的使命を重く受け止め、信頼に値する高品質な監査で応えます。そのためには、常に財務情報の利用者である利害関係者を念頭に置き、高度な倫理観をもって、監査上の価値判断を持ち続けることが非常に重要です。また、私たちは、クライアントに適切な開示とガバナンスの強化を促し、結果として財務情報の信頼性の向上に貢献することも重要であると考えています。そのために、私たちは、スピード、コミュニケーション能力、視野の広い思考を重視し、クライアントとの良好な信頼関係を築きます。

 

監査の結果に責任をもつこと

私たちが実施する監査において、監査基準の要求事項を充足しなければならないことは当然のことです。しかし、監査基準の要求事項への対応が十分であったとしても、結果として適切でない財務情報が公表され、その利用者に損害が生じれば、私たちは実施した監査について責任を問われることになります。私たちは、監査意見を表明することの結果責任を前提に考えるからこそ、深度ある監査が実施できるものと考えています。深度ある監査の実施は、監査に携わる全ての者が職業的懐疑心を高いレベルで保つことを前提としています。そのためには、私たちが、常に心身ともに健康であり、クライアントを取り巻く経営環境やその事業活動などに強い興味や好奇心を持ち続けることが重要です。私たちは、監査に携わる全ての者がこのように行動することを組織的に支える取り組みを「組織的懐疑心」という言葉で表現し、組織の制度設計に含め、追求し続けます。

 

社会性・国際性を発揮すること

私たちは、広く社会性・国際性を身に付け、激しく変化するグローバル社会に対応し、多様なニーズに応えることを大切にしています。そのために、私たちは、お互いの多様な背景を尊重して共に社会性や国際性を磨き、多面的な成長を遂げることにより、創造的で視野の広い思考を併せ持てるようになれると考えています。そして、私たち一人ひとりが、グローバルな視点を持つリーダーとして育とうとする意欲を大切にしています。これらの社会性・国際性を重視する姿勢も監査品質の向上の観点から意図したものです。監査に携わるすべての者が、社会性・国際性を志向しながら多様性のある成長を遂げることこそ、監査業務に対する積極的な動機付けとなり、監査品質の向上を探求する実際の行動として現れてくると考えています。